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(6)各トンボ公園の実態

 

●現在までに、会の活動フィールドとして、ア.末野トンボ公園モデル地区、イ.折原とんぼ公園、ウ.風布トンボ・ホタル公園(閉園)、エ.金尾とんぼ公園、オ.おぶすまトンボの里公園の5ヵ所を整備したほか、カ.よりいトンボ自然館を開設した。

 

ア. 末野トンボ公園モデル地区

 

a. 場所の特徴

 

●東武東上線寄居駅から約3km、秩父線波久礼駅から3km。市街地に比較的近いトンボ公園と位置づけられる。周辺は典型的な谷津田地形であり、高さ60m前後の山林に取り囲まれた水田地帯である。近くに円良田湖、小林寺、五百羅観があり、町の「ふるさと歩道」のハイキングコースになっている。

 

b. 場所選定・土地貸借の経緯

 

●活動を始めた1989年に、まず折原地区での地主との交渉に失敗し、「4haのトンボ公園を最初から作るのは難しい。まずミニトンボ公園を実際に作ってこの計画の良さを知ってもらおう」という主旨で取り組んだのがこのトンボ公園モデル地区(15a)である。

 

●折原地区での失敗から、新井代表自身の住んでいる地区の方が信用を得やすいという考えから、末野地区で土地を探したところ、休耕田を提供しても良いという2人の地主に巡り合い、周辺の了解も得られモデル地区づくりに取り組むこととなった。

 

●1990年の夏には、さらに隣接する地主さんからも土地を借りることができ、面積が2倍(30a)になった。

 

c. 整備の内容

 

●周囲に土堤を築く形で大小5つの池を整備。北側斜面に接して流れる水路の幅を50cm程度拡幅して水路を整備。池にカキツバタ、ヒシ、コカナダモ、ハナショウブ、オモダカ、サワギキョウ、スイレンなどの水草を植栽。雑木林の下草を刈って試験的にカタクリを植栽。

 

 

 

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