3・2・4 NC切断装置の精度維持管理
NC切断装置は高い性能を有しているが所謂機械であるのでメインテナンスが十分に行われなければその性能を引き出すことが出来ないばかりではなく重大な精度不良を引き起こす事もある。原尺のときは単品の精度誤差であるがNC切断装置は一度に大量の部材を不良に落し入れる危険性があることを十分理解しておく必要がある。そこでNC切断装置の主要なメインテナンス項目を記す。
?@切断線とマーキンラインのズレ。これは切断卜ーチとマーキントーチが異なるため生じる誤差で下図のような現象が発生する、これは後工程で骨の目違いなど重大な問題になるので十分管理する必要がある。特にトーチを誤って切断材に当てた時などは必ず確認する必要がある。
?A装置の直角精度(対角精度)は0.2mm以下となっているが経年劣化による装置のガタや装置に衝撃を与えた時などに誤差が生じるので注意を要する。
精度確認の計測がやや面倒なのとNCに対する過信で手抜きされがちであるが重要な管理項目なので確実に実施し記録しておくことが大事である。
?B上記以外にも重要な管理項目が多くあるのでメーカー仕様に基づき確実に実施すべきである。