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テンションがかかった場合に効果が発揮されるわけで、残念ながら船の構造上無理なことが多い。すなわち、16本全てがドラム巻きであれば問題ないが、それに満たない場合は本船上のビット・ボラードに係止することになり結果的に当該係留索はゆるんだ状態となる。(苓北港、九電)

・テールローフ°接続用のシャックルに時々不良品を認める。うねりの増大によりスウェイをはじめたとき係留索に同一張力を持たせる作業が非常に困難である。乗組員の技能不足か。(下津港、和歌山石油精製)

 

システムに関するもの

 

・港長の判断により、接岸可能又は離岸の概略を決めて欲しい。(釧路港、三ッ輪運輸)

 

その他

 

・当社は、西港区にあるフェリー専用岸壁を使用している。西港区は静穏度98%を維持しているため、特に問題はない。(苫小牧港、ブルーハイウェイライン)

・個々の港の位置、形状、水深や対象船舶の大きさの違いなどにより、支障の要因が、波浪、うねり、長周期波のいずれの影響のものかの判断に苦慮している。支障時の動揺状況をビデオ撮影し、波浪との関係を解析する予定である。(細島港、宮崎県港湾課)

・時代の要請による、係留VLCC(2重底タンカー)の大型化。(鹿島港、ペトカ)

・潮江4号岸壁については、船舶係留には何ら支障はない。(高知港、ブルーハイウェイライン)

 

 

 

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