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その結果、船体動揺に影響を与える周期帯としては、動揺の固有周期の相違に関係して、周期10〜15秒のうねりと周期数分程度の長周期波の双方が考えられた。

また、長周期波成分エネルギーのパラメーターm0Lについては、全国的に見て、日本海側や太平洋側の特定地点や地域で大きな値が出現しているような状況は見られず、また季節的には、通常の波浪成分が大きい季節に長周期波も大きくなっている傾向が見られた。

 

(第6章 長周期波の観測・解析方法、情報提供のあり方の検討)

 

長周期波の観測・解析方法としては、現在港湾技術研究所で行われている、全国海洋波浪観測網(ナウファス)の長周期波の解析方法を検討した。

さらに、長周期波に関する情報の提供先としては、港湾のバース管理者(バースマスター)、荷役業者、船舶特に大型船舶の運航管理者等が考えられ、長周期波に関する提供情報の内容としては、代表波諸元として波高や周期帯等の具体的にイメージしやすい情報として、提供することが望ましいと考えられた。

 

 

 

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