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タによって広範囲の海表面温度分布図の作成の実用化を目指し研究を行なった。

しかし、NOAA/AVHRRデータによる海況図の作成には、いまだに技術的な問題が存在している。そのひとつとして、NOAA/AVHRRによって取得された画像は、雲域などの気象条件により取得される画像データに欠損域が含まれるため、画像を用いて実用化を考えた場合は雲域の補間を行なう必要がある。当研究室ではNOAA衛星に搭載されているAVHRRセンサで取得している海洋面の温度分布、雲分布を表示した画像データを用いて情報解析技術の実用化のための研究等が継続して行なわれており、雲域補間のプログラムもその研究のひとつとして上げる事ができる、その解析方法としては、空間的に、まわりの情報から欠測域を補間する空間的補間や、時間的に過去の情報から欠測域を補間する時間的補間がある。空間的補間は昨年度構築したので、今年度は過去の時間の画像データを用いた時間的補間を試みた。その手法として、補間や近似を行なうために単純なスプライン関数を用い欠損域時間的補間システムのアルゴリズムの構築を行なった。また、この時間的補間のアルゴリズムを用いて開発したプログラムを用いて時間的補間処理画像を作成し、比較検討した。

 

 

 

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