日本財団 図書館


(4) SAR画像取得のために必要な時間

現時点で利用可能な衛星の内、撮影のリクエスト(有料、(3)を参照のこと)が可能なRADARSATについて撮影のオーダーから画像入手までの手順と時間を図33に示した。通常は5週間程度かかるが、緊急時は最短で2日+数時間に短縮される可能性がある。

 

058-1.gif

 

その他の衛星についてはオフナディア角が固定されているため、衛星の回帰を待つ必要がある。

(5) 現状での流氷観測への適用性

オホーツク海の流氷を対象としたSARの利用は始まったばかりであるが、現時点で考えられる適用性を以下にまとめた。 

・ 画像だけからも経験によって分布・密接度について判読することが可能である。判読に際しては、流氷の分布パターンや新成氷のできる可能性など経験的な情報が重要である(現在考えられる流氷の判読キーについては表11にまとめて示した)。

・ 可視衛星画像や船舶、航空機による観測などとの併用によって判読精度が向上するものと思われる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION