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23〜26日の期間では、網走では北西の風が卓越したが、全体に強風は見られなかった。斜里では23日に南風が見られたが後は北西〜西北西であった。網走では23〜26日まで毎日、平均気温が氷点下であり、降雪が見られた。

流氷は23日には網走沖からサハリン東側にかけて密集した(密接度9〜10)の状態で広く分布していた。斜里沖と紋別沖には密接度4〜6の分布も見られた。知床半島西側には密接度7〜8の流氷が接岸していた。

24日は紋別沖の分布域も密接度9〜10となり、一部は南に伸びていた。斜里沖の4〜6の分布は見られなかった。知床半島では接岸は見られなかった。

25日には雄武沖に密接度4〜6、紋別沖から知床半島西側まで密接度1〜3の分布が広がり一部はサロマ湖に接近していた。知床半島西側では密接度1〜3で、東側では密接度4〜6でそれぞれ接岸していた。

26日には、陸寄りに分布していた密接度1〜3の流氷が見られなくなり、雄武沖〜サロマ湖沖に密接度4〜6の分布が見られた。知床半島先端に密接度4〜6の流氷が接岸しており、すぐ沖には密接度9〜10の流氷が網走方向へ張り出す形で分布していた。

この間、密接度9〜10の流氷の分布に大きな変化は見られなかった。

27〜29日には南風(南西〜南南西)に変化し、気温もプラスであった。斜里では南東〜南南西であった。

27日には知床半島北から北東方向に密接度7〜8の分布が広がり、サハリン南端に接岸していた流氷も沖に離岸した。紋別沖には密接度9〜10の分布の南西側に密接度4〜6の分布が見られた。網走沖には密接度1〜3の分布も見られた。

28日には密接度9〜10の流氷は全体に南東へ分布域を移し、密接度4〜6の分布が網走沖に複雑に広く分布した。

全体に北西風の期間には密接度9〜10の流氷に大きな動きは見られず、これらの流氷と北海道との間の海域で密接度の低い流氷の分布が変化する傾向にあった。南西風に変わると密接度9〜10の流氷分布に変化が見られた。

 

 

 

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