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6.6.1 資材標準化

 

(1)資材標準化の効果

資材が標準化されると次の効果がある。

(a)設計、購買、受入検査、艤装工事の業務が計画的に円滑に行われる。

(b)仕様が明確に表現されるので売り手、買い手の連絡が円滑に行われる。

(c)購買計画の立案、在庫量の調整が容易となる。

(d)品質が良く安いものを多くのメーカーの中から選定購入できる。

(e)所要の時期に所要の数量が得やすくなる。

(f)在庫量が制限できるので保管費用が少くなり、また在庫面積が少くなるので在庫品の出入、保管整理作業が容易となる。

(2)資材標準化に対する留意事項

(a)JIS、JEMなど一般に適用する規格品を社内標準とする場合

(。)規格に規定されているが、艤装方法の変せんとか何かの理由で、あまり実用されていないものは採り入れない。

(「)規格に構造、性能が規定されているが、寸法が規定されていないものは市場調査の上、標準化する。

(」)規格に寸法のみ規定してあって構造、性能等が規定していないものは市場調査の上、標準化する。

(、)規格に寸法が規定してあるが、その寸法が最大寸法を規定しているものは市場調査の上、標準化する。

(b)メーカーの標準品を社内標準とする場合

(。)資材自体が特許品のものは採り入れない。

(「)品質等が信頼できるメーカーの標準品を採り入れる。

(」)経営の正しいメーカーの標準品は採り入れる。

(c)内作品を標準化する場合

(。)設計、艤装工事の変せんに留意し、今後使用の機会が少なくなると推定されるものは標準化しない。

(「)実績により最も多く用いられるものを標準化する。

(d)単一化、統一化する場合

JIS、JEM等の個別規格で内容に各種の形が規定されているものは実績により形の種類をしぼって標準化する。

 

 

 

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