4. 内陸水路関連事業の動向
(1)インド内陸水路
インドには航海可能または、潜在的に航海可能な内陸水路が約14.500km存在する。
これらの水路を利用した貨物輸送は古くから小舟を使用して行われたが、大量輸送を行う水運の開発は遅れ、一部小規模運河の造成等により少しづつ行われているに過ぎなかった。鉄道、道路輸送より効率的な水路輸送に政府が本格的に取組むようになったのは、1967年代になってからで、先ず中央内陸水運公社が設立され、次いで1986年インド内陸水路局(IWAI)が内陸水路の発展を促進するため、MOSTの下部組織として法制化され1986年10月27日に設立された。
IWAIの重要な機能は下記のとおりである。
(1)内陸水路における輸送を促進することにより道路および鉄道輸送の混雑を緩和すること。
(2)安価で環境に優しい輸送モードを促進すること。
(3)重要水路の開発を促進すること、既に3ヶ所が国営化されているが、開発が決定している残る7ヶ所の促進。
図-5にインドの重要水路を示す。
重要水路(国家輸送政策委員会 承認)
?@ 国営水路1号
1986年10月、ガンガーバーギラチーフーグリィ河系のアラハバット-ハルディア間1620km
?A 国営水路2号
1988年9月、ブラマプトラ河のサディヤー-デューリ間
?B 国営水路3号
1998年2月西海岸チャンパカラ運河14kmおよびウディオガマンダル運河23kmに沿ったコタプラム-コラン間205km
?C ゴダバリ河208km
?D サンダーバンスおよびクリーク197km
?E マハナディ/ブラマニ河418/260km
?F キリシマ河192km
?G ナーマダ河640km