(6)港湾の建設

主要港湾の整備は、これを管理している各港湾トラストにより実施されている。

インドにおいては、大規模工事の施工できる業者が育っていないので調査、計画から建設に至るまで外国の専門コンサルタント建設業者に依存している。

港湾の建設において最も大きな問題は、沿岸流による漂砂対策である。新港の建設、在来港湾の維持に当たっても浚渫工事に膨大な費用を要しているのが実態である。

各港別の年間所用浚渫土量は以下のとおりとなっている。

　

　

これらの浚渫浚渫工事は古くから国有浚渫船により施工されてきた。現在も国営浚渫公社であるインド浚渫公社がその大部分を施工している。小規模維持浚渫については各港湾トラストが直営で実施している。

また、大規模埋立工事、主要港湾構造物の建設はかつては旧宗主国であるイギリスによるケースが多かったが近年ははオランダ勢の進出が著しい。

前ページ　　　目次へ　　　次ページ