いい特殊かご形電動機の回転子導体の電流による漏れ磁束の分布が二次周波数によって変化するため,回転子の拘束時と運転時ではインピーダンスに相当の相違を生ずる。このため定格周波数と1/2周波数によるインピーダンスから運転時(円線図法では定格周波数の1/5の周波数)のインダクタンスと抵抗を算定している。
〔注意〕
この試験では,定格周波数の1/2の周波数を発生する電源が必要であるが,ない時は,定格周波数を発生している状態から試験用発電機の駆動機の電源を切って,減速させる途中で測定するとよい。
(3)拘束試験の簡便法
拘束試験は低電圧の平衡三相電圧を必要とするので,試験用発電機又は商用電源から誘導電圧調整器を通して行うのが普通である。
しかし試験設備の不備な場合は次のように単相を印加して行うと簡便である。