ただし,力率が50%以下の時は一方の電力計の読みは負の値となることに注意。
この値と入力・電圧・電流から求めた力率が合致していることを確かめる。少くとも両者から算出した力率の差は後者の10%以下のこと。
(C)電流の大きい電動機を試験する時,PTから電動機まで線路が長いと,電圧降下が無視できないのでPTを電動機端子に接続すること。
(d)巻線形電動機では回転子の位置によってインピーダンス電圧の値が多少変るので(±3〜5%ぐらい),平均値を示す位置で行うこと。
図2・39は回転子位置による拘束電圧の変化の一例を示す。
(e)拘束したまま電流を通すので巻線が加熱するから迅速に行うこと。
(f)この試験で電流が不平衡な場合は,巻線のつなぎ違い,接続部のろう付不良,層間短絡などが考えられる。
(2)低周波拘束試験
特殊かご形誘導電動機・大容量高速機など(1)の定格周波数による拘束試験のほかに,定格周波数の1/2の周波数でも同じような試験を行う。これを低周波拘束試験と