3. 運輸部門における今後の温暖化対策
質問に先立ち、自動車から排出されるCO2排出量を削減するため、運輸部門における今後の温暖化対策として、下記の各種の施策を紹介した。
・ ガソリン車の燃費規制による燃費向上
・ 代替燃料車(電気自動車、ハイブリッド自動車等、天然ガス自動車など)の技術開発・普及促進
・ トラックの積載率の向上、トラック輸送から鉄道・内航貨物輸送への誘導などによる物流のエネルギー効率向上
・ 鉄道の整備、バスのサービス改善による公共交通機関の利用促進
・ 道路交通情報システム、自動料金収受システム等高度道路交通システム(ITS)の推進による混雑解消、高効率化
・ 短距離の自動車利用を控え、徒歩、自転車に転換
・ 駐停車時のアイドリングストップ、適正な経済速度での走行、急発進、空ぶかしの抑制、自動車点検・整備の励行などの環境にやさしい運転方法(エコドライブ)の推進
(1)低燃費車の購入意向
全員に、今後自動車を購入する場合、低燃費車(GDIなどの燃費の良いガソリン自動車)を購入したいかについて尋ねた。
低燃費車については、購入したい人は32.3%であるが、一方では条件付きで購入したいと購入する意向のない人とあわせて65%に達する。これは男女年齢別に見てもほぼ同じ傾向である。