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ントンという。しかも遠くには絶対に聞こえない。だからここの信号だとすぐわかる。そういうのが全国一律なら目の不自由な方も困らないのではないかと思います。

いま一例を話したのですが、相手の本当の気持ちをわからないで、思い込みで行動するのは間違っていたなと思いました。相手の気持ちになって、やはり段取りをつけてやっていかなければならない。いま建設省の方、地元の市の方あるいは道の方に、低床式の床の高さに合わせて歩道をどうするかという問題を考えていただいています。私などと違って思い込みではなくて、相手の立場を考えながらお考えいただています。時間はかかりますけれど、きっとすばらしいものになるのではないかと期待しております。

最後にもう一つ言いますと、皆様方にはあまり関係はないかもしれませんが、北海道には雪が降ります。雪は車道にも降るし、歩道にも降ります。車道はすぐ除雪しますが、歩道は1週間に1回ぐらいです。通学道路は毎日するところがございますが。そうすると車いすは全然通れません。カートも押せません。赤ちゃんの車も押せません。結局、何も使えなくなってしまいます。除雪を一遍にしてしまう方法はどうしたらいいかということも、これから考えていかなければならないと思います。もう一つは、車がいろいろなところから自宅に入るようになっていますので、歩道も上がったり下がったりしています。車いすの人が真っ直ぐ歩くのはきっと大変でしょう。それらも解決方法のある問題のような気がして、いま一生懸命に考えております。実施していただけたらなといま考えてる案もございます。こういうことは一つずつ積み重ねていくしかない。一遍にはできません。

バス会社としてできること、お役所としてできること、それぞれ持ち分が違います。できることは惜しまずどんどんやっていかざるを得ない、そう考えております。

予定の時間をオーバーしたようです。ここで終わらせていただきます。

 

 

 

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