はいろんな施設が点在しておりますが、今の地方都市はまさに高層建築を建てながらエレベーターがない町のような感じがいたしまして、公共交通機関で点を結ぶ円を作りますと、私は非常によいネットワークができ、その町が生き返るような気がいたします。それから、関西の阪急電車の小林一三さんは、郊外電車の沿線にまず文化的な施設である宝塚の歌劇とか野球場を作られた。そしては競馬場とか関西学院、神戸女学院、そういうものを安く誘致をした。文化的な施設が沿線にできると、そこに住宅が張り付き大変イメージの高い住宅街ができるというのが小林一三さんの哲学でございました。それを真似すれば郊外の電車はうまくいくんじゃないかと思っております。来年は私は出雲空港から水上バスをやりたいと思っていますが、いずれにしても松江には日本海、あるいは宍道湖、中海、堀川もございまして、もう川が七つも八つもありますから、これから順次それを観光なり生活の中に活かしていけば、個性のある町ができるのではないか、かように思っております。
よく何かやろうとすると採算を言われますが、私は採算は引っ付いてくるもので、まず皆さんに利用していただいて、町づくりは大きなソロバンでやりませんと、儲かるものだけをやっているのではなかなか町はうまくいかないと思います。公共交通機関というのは料金をもらうわけですから、トータルとして町づくりの大きな中で吸収していけば、町が大変生き返ってくるというふうに思っている次第でございます。一言事例を申し上げ、皆さんのご支援を仰ぎたいと思っております。ご静聴ありがとうございました。
企業の取り組みの報告
【マツダの地球環境への取り組み】
マツダ?取締役商品企画本部長 以南 文昭
略歴
昭和49年 名古屋工業大学大学院機械科修士過程修了
昭和49年 マツダ株式会社入社
昭和60年 スタンフォード大学大学院ビジネススクール(MBA)修士過程修了
平成9年より現職