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きる地下駐車場、14ゲートのバスターミナルを設備してバスを中心にしながら、JR駅と連携して観光なり、あるいは日常生活の交通の充実に取り組んでいきたいというふうに思っております。

それから郊外に向けて一畑電鉄という私鉄が走っておりますが、昔は600 万人ぐらいあった利用者が今は180 万程度しかなくて、7億円の経費に対しまして5億しか収入がなくて、国及び県、沿線市町村が2億ほど援助しておりましたが、来年から国の援助が切れて、これをどうするかという問題がございます。

私はこの沿線にある公有地、中学校跡地かに、専修学校とかあるいは美術館とか、マリンスポーツの基地を作ったり、いろんなものを作っていって、その上に民間のいろんな方々の誘致を図ろうと計画しております。今、ある程度順調にいっており、来年、あるいは再来年ぐらいにかけて次々とできることになっておりますが、残念ながらここに昭和45年に指定された人が住めない市街化調整区域がございまして、学校がきても生徒の下宿ができない。これは私も先般自民党の政調会で市街化調整区域の農地転用の問題を、もっと緩和いたしませんと、農地は残っても農村が廃れる。柔軟にやらないとこれから問題じゃないかな、こういう声を上げております。自民党の方でも今回田園都市法とか、そういう法律で若干規制緩和をされようとしておりますが、見直しというのがまったくできていない。

今地方分権が取り上げられておりますが、土地利用というのは建設省、農水省、そういったところが縦割のスタイルになっておりまして、地元の町づくりの総合的な意見というのが、取り上げられにくいしくみになっております。私は交通問題をはじめ、そういった町づくり全体は地元の方の総合的な意見というものが取り上げられる仕組になることが、まさにゆとりと豊かさを兼ね備えた生活都市ができる条件であると思いますし、その中の公共交通機関のウエートというのは大変大きいものがあるというふうに思っておりまして、私はこの公共交通機関をそのまま放っておくと都市は住みにくくなると思っております。私がなぜ交通網を円く結ぶようにしたかと言いますと、これはディズニーーランドの手法の円にならったものなのです。いろんなパビリオンも丸く動かしております。町というの

 

 

 

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