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基調講演

 

【地球温暖化問題の現状について】

講師 国立環境研究所研究員  川島 康子

略歴

平成2年 東京大学教育学部国際関係論分科卒業

平成2年 東京海上火災保険株式会社入社

平成4年より現職

主な社会活動

「環境庁地球環境研究等の今後のあり方に関する検討会環境政策等に関する分科会」委員、「地球温暖化経済システム検討会」委員、鎌倉市「まちづくり審議会」委員、「都市マスタープラン策定委員会」委員、また、慶応大学及び東京工業大学において、気候変動問題と政治経済との関連について講義を行っている。

 

本日は、地球環境問題とはどういうものであるかということと、それについて今までどのような国際的な取り組みがなされているかということにつきまして、お話させていただきたいと思います。今年12月に京都で第3回の締約国会議がございますが今のところ2000人位の政府代表団を含んだ4000〜5000人の参加者が予定されております。日本の歴史の中で最大の国際会議になるというふうに言われております。

この温暖化問題というのはどうしてこれが大切な問題なのかということについてまず最初にお話させていただきたいと思います。

地球温暖化問題というのは「気候変動問題」とも言いまして、暖かくなったり寒くなったり、雨が降ったり雨が降らなかったりという、この気候の変動の幅がどんどん広がっていくのが問題になっているので、私たちは通常気候変動問題と言う時の方が多いですし、

 

 

 

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