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? キルギスの目に見える観光資源、また見えない文化伝統などを促進、保存するに当たり、考古学他の関連分野の学識経験者をその開発計画メンバーに入れること。

? 同国の「持続可能な観光開発」を推進する上で、必要関連インフラと観光客送出市場からのアクセスを開発し、シルクロード近隣諸国間の査証発給を見直し、観光従事者の人材教育を重視し、英語などの主要言語の観光案内書を配備する。

? シルクロード関係諸国、CIS諸国が協調して、行程に複数以上の国を合むシルクロード観光商品についても促進すること。

? WTO/UNESCO「シルクロード・プロジェクト」は、先の関係諸国間の協調の実行に向け重要であることを認識した。また、WTO、UNESCO、UNDPの国際機関が、協調して、この会議を開くことは、国際支援を必要とする国々に取り有益であることを認識した。

? より成功する観光開発を推進するために、内外の投資を得ることが必要であり、その前段階として適切なインフラ形成が必要である。

? 現在、キルギスではインフラと通信の開発が行われている。WTO、UNESC0、UNDPに、同国の「持続可能な観光開発」を支援願いたい。

 

4. 「シルクロードトラベルフォーラム」、WT0、UNESCO、APTEC主催

APTECシルクロードセミナー(於:京都、1998年2月21日)

 

1998年2月18日から21日の間、日本政府の招致により「世界観光機関(WT0)京都会議」が開催され、その一環として、WTO、UNESCO(国連教育科学文化機関)、APTEC(財団法人アジア太平洋観光交流センター)主催の「シルクロードトラベルフォーラム」が2月21日、国立京都国際会館に於いて開催された。シルクロード諸国、地域委員会代表者、国際機関の代表者及び我が国の旅行・観光関係者、シルクロードに関心のある研究者・学生、報道機関など約250名が参加した。

フランチェスコ・フランジリアWTO事務局長の開会の言葉と運輸省運輸政策局石井幸男観光部長の祝辞に続いて、バーマWTOアジア太平洋地域代表が1994年10月にウズベキスタン共和国で開催された「シルクロードプロジェクト」国際会議以後の活動報告を行った。次回のシルクロード国際会議が、グルジア共和国で開催されることが告知され、同国代表のサリア氏がシェワルナゼ大統領の招致メッセージを代読した。終日セミナーは以下のプログラムにて実施された。

 

【基調講演】

「日本人旅行者をシルクロードヘと導くために」

講演者 古木康太郎氏(株) グローバルユースビューロ取締役副社長

「日本人の海外旅行の歩み」、「日本人の海外旅行の形態とその変化」、「日本人の今後の海外旅行には何が必要か」、「日本人にとってのシルクロード(課題と展望)」について講演し、特に中高年層はツアー・プライスより品質を求めること、及び観光客に対する安全対策の重要性を強調した。

 

 

 

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