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? 第二回シルクロード国際会議の開会式で演奏されたシルクロード交響楽をシルクロード・プロジェクトの正式賛歌とする。

新しい旅行商品の作成

? シルクロード関係国の査証取得及び越境手続きの簡易化についての高級事務レベル会議を開催する。当会議には観光関係省及び査証発給の権限を有する行政機関の代表が参加し、シルクロードの観光旅行の容易化を図り、共通シルクロード査証の発給の可能性を検討するものとする。

? シルクロード関係国を運航する航空会社の連合を結成して、目的地間の接続の改善、運賃の低廉化及びシルクロード航空パスの設定などの方策を求める。

各国政府は、航空会社のシルクロード・プロジェクトヘの参加と、次のシルクロード会議の主な議題として航空政策を取り上げることとする。

? シルクロードの広範囲な観光開発マスタープラン(comprehensive Silk Road Tourism Master Plan)を作成するに要するコスト分析を行い、参加諸国へ提示するべきである。

? 参加国へ提供出来るよう包括的シルクロード観光マスタープランのコスト分析を行うべきである。

? ウズベキスタンに於けるUNDPの経験を参考にして、シルクロード関係国の手工芸の再開発のための行動計画を立てるべきである。

? 旅行業者及び政府は、シルクロード観光の文化的側面を補完し多様化するために冒険旅行の要素(adventure tourism components)も取り上げるべきである。

? イランの自動車ツーリングクラブ(the Touring and Autombile Club of Iran)の協力による国際シルクロード自動車ラリー(Silk Road Motor Rally)の年一回開催を創設すべきである。

商品の実用化

? シルクロード関係各国は観光を専攻する学生の教育・訓練の改善を図り、すでに観光分野に従事する者について、シルクロード観光商品の質の向上を図るよう努力すべきである。

 

3. シルクロード「観光と環境」国際会議(於:ビシュケク、キルギス共和国)

 

1997年9月2日から5日まで、同国観光当局、国際機関並びに独立国家共同体(CIS)、シルクロード内外の関係諸国から民間企業(シルクロード専門ツアーオペレーター、他)を含む120名が、シルクロードの「観光と環境」のテーマのもと会合した。

「まとめ」(CONCLUSION)は、以下のとおりである。

? 参加者はキルギス共和国が、観光を促進し国家経済へ貢献する産業にすべく邁進することを認識した。同国の観光商品を国際旅行市場で充分に利用してもらえる為の観光促進の段取りも紹介された。アカエフ大統領は、出席したWTO、UNESCO、UNDP代表へ個別に決意を表明した。

? 参加者は、キルギスが同国の自然、民族文化・風俗に興味のある国際観光客を誘致することにより「持続可能な観光開発」を促進することを確認した。

? 観光開発に当たり、地元コミュニイテーの意向を大事にすること。

 

 

 

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