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消防最前線

 

水槽付ポンプ自動車 1台

渡島東部消防事務組合

水槽付ポンプ自動車 1台

指令車(支援車)   1台

檜山広域行政組合

水槽付ポンプ自動車 1台

指令車(支援車)   1台

訓練参加人員 24人、車両計8台

9時15分、各隊、豊浦給油所にて補給し小休止後即出発。洞爺インターに向かい、道央高速道に上がり走行中小雨模様であり、函館本部指令車より道西地区各隊に無線にて札幌訓練会場雨天の報告あり。雨天には車中にて一同ガックリとした。この頃から雨が益々激しくなり、雨と各隊の水槽付ポンプ、救助工作車等重装備なので思うように走行できずそれでも交通安全に十分注意し、連隊を保ちながら、12時5分訓練会場に無事到着し、受付を済ませ、集結訓練が終了した。

激しい雨が続いている中、野営訓練会場は泥濘地へのテント設営となり被災地さながらのテント設営となった。各隊員時間に追われての作業であり、檜山隊の5人は函館市消防本部のエアーテントに間借りし、素晴らしいテントであり感謝を申し上げたい。我々視察隊7人も立ち食いの昼食を済ませ、個別・合同訓練を見学予定であったが、視察隊の野営訓練地滝野オートキャンプ場が心配になり見学しないまま、14時10分会場を後にした。

滝野野営地も雨天であり各隊員雨の中苦慮しながらテント2張り設営、食事の準備に時間を要したが、訓練会場野営地本隊と同じ食材として夕食を済ませ、南西沖地震の被災地に派遣された体験者であり思い思いに語らい、各隊員疲れたためか、21時頃就寝した。

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3 緊急消防援助隊合同訓練

7月30日、翌朝4時30分、全員起床し小雨模様であったが早速食事の準備にかかる。早めに朝食を済ませて滝野を後にして市街地に入る頃雨も上がり曇りとなってくる。会場に現着頃晴れとなり絶好の訓練日より、視察隊7人は、指揮命令、連絡調整、ビデオ係、トリアージ訓練、木造倒壊救出訓練等、各自訓練種目別に担当し、開式を待つ。

9時00分、合同訓練開始。訓練は札幌市に震度六強の直下型地震発生。ビルの倒壊、高速道の崩落による乗用車、バスの横転、列車の横転、火災の多発等多数の負傷者がいる模様との想定で行われた。情報収集後直ちに総合指揮本部が設置され、道内各消防本部の応援態勢がとられ、北海道隊の出動。続いて北海道知事より緊急消防援助隊に出動要請され続々と到着する後方支援部隊、総合指揮本部と現場指揮本部の命令、各種救出救護訓練にはその指揮は統率され、機敏な動作と行動によって進行した。また、地上の救助隊と航空隊の連携は素晴らしく、アナウンスによる紹介もタイミングが良く、訓練開始、終了報告等通信内容はすべてスピーカーに流され、各文援隊の通信内容も間違える事なく見事な通信であった。道西地区水槽隊3隊が出場する延焼阻止線設定訓練を最後に実質1時間30分間にわたり質・量とも密度の高い訓練内容であり、参加各隊員は感銘した2日間であった。

17時00分八雲町消防本部にて道西地区隊の解散式を行い、17時50分、我々檜山隊も熊石署前にて消火隊長から派遣隊長に人員報告を行い、各隊員の労をねぎらい解散した。 (小黒健一郎)

 

 

 

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