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設備がある。

 

5 おわりに

上五島石油備蓄基地が、本土と遠く離れた離島という地理的条件の中で、災害発生に対する関係機関の相互の連携協力体制は、離島ゆえがため時間的に即応性に欠けると予想される。事業所においては、石油コンビナート等防災訓練を始め海上流出油防除訓練・緊急放出訓練及び自主防災組織による訓練等を通じ安全意識の高揚に努力しているところであるが、特に危機管理体制のあり方に留意する一方、事業所側との意思の疎通を図り防災体制に万全を期したい。 (川崎 勇)

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訓練

緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練参加

檜山広域行政組合消防本部(北海道)

 

当檜山管内は、北海道南西部、渡島半島の日本海側に位置し、南北に細長く本道の9町と江差町沖約61kmの海上にある離島の奥尻町含めて10町で構成され、西部は日本海側に面して平野が少なく、8町が海岸を有し、総延長約224kmの海岸線は日本海の荒波によって切り立つ断崖や奇岩怪石が連続し、雄大な自然の美術館を形成しており、数多くの歴史的遺産、雄大な自然、温泉資源に恵まれ北海道の文化発祥の地とも言われている。

当行政組合は、昭和49年4月1日檜山広域消防組合として発足。10町で構成され、15年を経て平成2年7月1日、檜山広域行政組合として名称変更し、複合事務組合として発足した。管内面積2,850期、人口57,645人、世帯数22,224世帯、1本部・10署・6分遣所、職員165人、消防団は、10団・45分団、団員1,167人を有し、今日に至っている。

 

1 檜山隊の結団式・道西地区隊結団式

平成9年7月29日、札幌市で開催の緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練に参加のため管内各署より1人を選抜し、消火隊5人、視察隊7人とし、計12人の派遣となった。

早朝5時30分、晴天なり南部からの参加隊員5人が江差消防署を出発、6時20分頃檜山隊の集結場所である熊石消防署現着。北部隊と合流し全員整列し、南部各消防署長3人の立合いのもと、派遣隊長(石塚江差署長)から小梅消防長へ人員及び機械器具の異常の有無が報告され、消防長から激励の言葉を戴き檜山隊の結団式が終了した。各隊員それぞれ水槽付ポンプ車1、指令車1に乗車し、6時30分、熊石署出発、八熊峠を越えて八雲町に入り、道西地区隊の集結場所である八雲町消防本部へと向かった。

7時24分、八雲町消防本部現着。函館隊、渡島東部隊、南渡島隊、道西地区各隊定時刻より早めに現着。即各隊整列、道西地区隊の代表である函館市消防本部特別救助隊長から同本部の曽我警防課長へ人員報告等され、激励と訓示を受けて結団式終了。直ちに函館市消防本部指令車を先頭に、合計8台の消防車両による連隊を組んで、7時46分八雲町を後にし、一路札幌の訓練会場へと出発した。

 

2 訓練参加車両

函館市消防本部

救助工作車    1台

高規格救急自動車 1台

指令車(支援車) 1台

南渡島消防事務組合

 

 

 

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