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4つに分散し、消防体制は、1本部・1署・2出張所、消防職員87人で構成しております。

 

救急活動の概要

救急車の配置は本署1隊、出張所1隊の合計2隊で運用しており、平成8年中の救急出動件数は1,180件で前年に比較すると129件、12.3%の増となっております。

出動傾向については、急病が600件で全体の半数を占めており、次いで交通事故、その他(転院)、一般負傷の順となっております。

 

高規格救急車の導入

人口の急増とともに救急出動件数も年々増加し、住民ニーズも高度な応急処置へと変化しており、救急業務高度化推進計画を定め、救急救命士の養成とともに高規格救急自動車の導入を決定しました。

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平成8年度に北海道補助を受けて高規格救急車を導入し、試験運用を経て本年4月1日より運用を開始しました。

1 車種

いすゞスーパーメディック 4WD

エンジン排気量 4,570cc

エンジン出力 140ps/3,200rpm

2 主な高度救命用資器材

(1) 半自動式除細動機

NEC三栄

Heatstart300QR(テープモジュール)

(2) 心電図伝送装置等

イ 伝送用送信装置(変調装置)

NEC三栄 PE6501

ロ 病院側受信装置(復調装置)

NEC三栄 PE6601

(3) 患者監視装置

NEC三栄

プロパック102EL

(平成6年度導入済み)

3 シンボルマーク

車両側面には市のイメージキャラクター『エルフィン(妖精)』を模して妖精がハートを支えるマークをあしらい、妖精が生命の尊さ、生命を守るという意味を込めました。

4 その他

救急隊員の意見を積極的に取り入れ、走行中の傷病者の処置を安全、確実に行うため隊員用の看護用サポート等を装備した他、積雪時の安全走行のためにスパイクタイヤも装着しました。

 

救急隊員の就業前教育等

救急救命士の就業前研修は、搬送途上における重症患者に対する高度な応急処置(特定行為等)実施のために、指示を行う医療機関との間において十分協議し、連携強化を図りました。その他、搬送回数の多い近隣市医療機関での特定行為及び症例研究を計6医療機関で延べ11日間の研修をしております。

その結果、搬送途上の救急患者の容体が的確に提供され、医師からの指示にも迅速に対応しており、確実な救命処置がとられております。また、研修者から「医療機関での手術の立会いにより、生体での解剖生理を観察し、大変勉強になった。」との感想がでております。

今年度は救急救命士のレベルアップ、医師看護婦との連携強化を図るため、病院実習を計画しております。

 

病院側受信装置

救急車と医療機関の間において、心電図伝送装置等の資器材を活用し、救急隊員に必要な指示を与える医師を確保するにあたり当市は市立病院などの公的な病院がないため、医師会と協議した結果、救急告示指定を受けてい

 

 

 

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