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クラブ結成で、毎月一回火災・地震等の避難訓練及び防火映写会を行い、春と秋の火災予防週間中には『火遊びは絶対しません』と誓い、「防火法被」「豆しぼり」姿で「火の用心の唄」を唄いながら商店街をパレードし、住民から盛大な喝采を受けるとともに、住民の防火意識の高揚に一役かっています。

少年消防クラブの活動としては、特に当管内の小木地区はイカ釣り遠洋漁業の基地となっているため、一年の大半は父親が不在と

 

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なり老人と婦人、子供中心の生活となるため、クラブ員は「火災を未然に防ぐ」を目的として拍子木を叩きながら「火の用心」を呼びかける夜回りを行っています。また、毎年1回小学校4〜6年生、中学生を対象にして、防火標語及び防火書道を募集して、その中から優秀作品を選び、防災センター及び事業所等に掲示して火災予防を呼びかけています。

婦人防火クラブの活動は、毎月2回の消火栓点検及び軽可搬ポンプを使っての放水訓練を行うとともに、防火座談会、防火講習会を開き「地域ぐるみで取り組む防火意識」の高揚に努めているほか、毎年開催される奥能登婦人操法大会にも積極的に出場して、優秀な成績をおさめています。平成8年10月横浜市で開催された第12回全国婦人消防操法大会には、石川県代表として、当管内の越坂婦人防火クラブが出場するなど、その活動は活発で「火災をなくし安心して住める町づくり」をめざして努力しています。

 

3 広報紙による広報

毎月、町から発行され、町内全家庭に配布される広報紙に「消防だより」という欄をもうけて、家庭における防火対策や災害発生時の対応、救急に関する情報等を掲載し、防災思想普及啓発に取り組んでいます。

 

4 その他の広報活動

管内を広報車で定期的に巡回し、火災予防広報を実施しているほか、職員が各地区に足を運び、地区ごとの防火救急講習及び消火訓練などを行っています。また、町のイベントが開催される場を利用して起震車により、地震時の揺れを身をもって体験してもらい、町民一人ひとりの自主防災意識の高揚に努めています。

春と秋の火災予防週間中には懸垂幕の掲示、防火ポスターの掲示、町内主要道路や庁舎の屋上及び周辺に「火の用心」の桃太郎旗を掲示して、火災予防思想の普及徹底をはかっています。

 

おわりに

近年急速に進みつつある過疎化や高齢化社会に対応して、住民の一番身近なところでその安全を負託された消防が、これまで以上に「住民の信頼と協力」を得られるように地域に密着したきめ細かい予防・広報活動を行い、それを通じて多くの住民とふれあい、防火の輪を広げることで「災害のない住みよい魅力のある町づくり」を目指していきたいと思っています。

(出島 健二)

 

 

 

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