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季折々の風景が楽しめ、美しいリアス式海岸が続く九十九湾、若い男女の悲恋物語やロマンチックな地名で全国的に有名な恋路海岸、立山連邦を望みながら釣りができる全長260mの釣り桟橋や、内外から多くの太公望でにぎわう赤崎海岸等自然に恵まれた観光地が数多くあります。

また、能登の代表的な祭りとしてキリコ祭りが有名で、そのキリコをモチーフとしてデザインされた、高さ23mの斜張橋が総合運動公園内にあり、町のシンボルとなっています。

産業は、日本海有数のイカの水揚げ高を誇る小木港を有し「イカの町」として有名で、石川県でも第一次産業の占める割合が最も高い町となっています。

また、農業は葉たばこ栽培やハウスによる野菜栽培が盛んです。

当分署は、昭和47年4月に職員8人で業務を開始し、昭和49年4月には新たに小木分遣所が発足、業務を開始しました。

しかしながら、近年の災害は複雑多様化する傾向にあり、これに対するため分署・分遣所に分散されていた消防機能を1つに集約して、消防力の強化と防災体制の確立を図るとともに、防災に対する拠点を確保することを目的に、内浦町防災センターとしての機能を包含した新庁舎が平成8年11月に完成しました。

 

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新庁舎は、鉄筋コンクリート2階建、延べ面積が975?uで庁舎内には災害時に備え土嚢やスコップ等の備品が収納されている防災備蓄倉庫、非常食や消火器使用法訓練装置、119通報訓練装置等が展示してある防災展示室のほか防災相談室、最新機器を備えた会議室(研修室)等があり、地下には非常用飲料水80tの大型水槽が設置されています。

それでは、当分署の予防・広報活動について紹介します。

 

1 防火対象物(ホテル・民宿等)の火災予防

当管内の観光地にはホテルや旅館、民宿等が数多くあり、年間の宿泊客も多いため、年2回は予防査察を実施し、消防用設備の維持管理や防火管理体制の指導を積極的に行っています。

特に夜間の防火管理体制は一般に手薄となりがちであるため夜間を想定した避難訓練を数多く実施しています。もし、火災が発生した場合、ホテル等の関係者は、火や煙が拡大する前に宿泊客をいかに早く安全な場所に避難させるかを徹底するように指導しているほか、火気使用器具の点検指導、消火器や屋内消火栓を使った消火訓練等も行っています。

 

2 自主防火組織等の活動

火災のない住み良い町づくりは消防関係機関と住民が一体とならなければ推進できないことから、幼年消防クラブ・少年消防クラブ・婦人防火クラブの指導育成を積極的に行っています。

管内には9隊の幼年消防クラブ(311人)、10隊の少年消防クラブ(126人)、17隊の婦人防火クラブ(603人)があります。

幼年消防クラブは当管内の各保育所単位の

 

 

 

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