七月二日午後一時より、三河湾の出艇式実行委員会が、蒲郡海上保安署で開かれた。
日頃何かとお世話になっている鈴木蒲郡海上保安署次長をはじめ、忙しい中を竹屋中安協事務局長.佐奈田親子.村上・鈴木・皆川・深谷・沢田の各氏が参集してくれた。このベテラン実行委員の顔触れなら、例年の如く、例年の通りだけでことが運ぶ。今年は六月に台風が二個も上陸したり、四十度近い猛暑の日があったりして、完全に異常気象である。出艇式当日の天候だけが、やや気にかかるが、ともあれ安全行事は安全が第一であることを再確認して会議を終えた。
これで今年も又、出艇式がやってくる。出艇式も思えば古いことである。
昭和五十七年三月七日の中安協企画運営専門委員会は、やる気満々の委員が揃っていた。「今、実施しているセフティラリーのほかにも何か行事をやろう」「中安協しかやれない海上安全行事がいい」
委員からの提案に加藤委員長の決断が早かった。
「消防の出初式的なことをシーズン初めにやれないか……早川委員、次の委員会までに案を作ってきて下さい。」