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かしいような妙な気持ちになる。

今年の出艇式の当日(平成九年七月十三日)は、早朝より梅雨空とニラメッコをしていた。午前五時には雨もなく東の空の一端には明るさもあったが、実施の可否を決める六時半には土砂降りに近い雨となった。四・五日前から九州各地で豪雨を降らせていた末期の梅雨前線がまともに襲って来た感じである。

天候担当の鈴木委員、竹屋事務局長、中野委員からたて続けに電話がくる。検討の結果止むを得ず、閲艇と海上パレードは中止と決定し、海上安全指導員の視閲と懇親会のみを、幡豆町の日産マリーナ東海で実施することにした。(天候悪化等の場合は、海上行事は中止し視閲・懇親会を実施することと予め実施計画に定めてあった)

午前十時三十分、閲艇は中止となったが、これだけはバッチリキメルと勢揃いした海上安全指導員の面々が緊張した顔つきで神明第四管区海上保安本部次長、川上蒲郡海保署長、佐奈田中安協理事の視閲を受ける。続いて神明次長よりご挨拶をいただき懇親会に移る。地元の浅嶋中安協理事.沢田委員が設営してくれた会場で、一般参加者を含め総勢三十九名が和気合々に親睦を深めた。懇親会の途中で、最近米国から輸入した緊急用人工呼吸器の紹介をし、最後に事務局長より中安協の夏期行事であるボート天国、親子海洋安全教室等の説明と、行事への協力依頼があり、十二時二十分無事終了解散した。

十年に一度の雨の出艇式となり、見せ場の閲艇はなかったが海上保安官・海上安全指導員それに中安協会員が一堂に会し、終始和やかな雰囲気の中で心から懇談できたことは、お互いに海の安全を願う者として大いに得るものもあり、意義もあったと恩う。

参加下さいました海上安全指導員の皆様、海上保安庁の皆様、本当に有難うご座いました。又、実行委員の皆様ご苦労様でした。今年度も皆々様の安全なるご活躍を、心からお祈り申し上げます。

 

 

 

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