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4.ハブ機能を強化するための具体的方策

4-1.港湾施設・運営面の効率化

(1) 内外航バースの一体的運営

提言?内航船の外航バース直付け公社外航バースに直接内航フィーダー船を着桟させる。

?内外航連続バースの設置

公社バースに隣接する公共バースで遊休バースとなっているところ、または、連続する公社バースのうち1バースに内航フィーダーバースを設置し、内外航連続バースの実現を図る。

?公社コンテナバースの運営の弾力化

公社バースを必要に応じて公共的に使用することを認める等フレキシブルな使用が可能となるようなターミナル運営の弾力化を図る。

内航船の外航バース直付け

まず、短期的な課題としては、内航船の外航バース直付けについて、実現に向けて努力していく必要がある。

アンケート調査結果では、内航船の外航バース直付けについて、港湾運送事業者、船社・代理店の6割〜7割が「横持費用等のコスト削減につながる」とし、同じく3割〜4割が「港湾施設の効率的な利用が促進される」との意向を示しており、ヒアリング調査等においても実施すべきとの意向が多くある。これが実現すれば、内航バースから外航バースへのショートドレージが不要になり、輸送にかかる時間短縮とコスト削減にもつながる。また、神戸港における国内フィーダー貨物の流れが大きく変わることにもなり、外航船舶、貨物の誘致のインセンティブ効果も大きいものと思われる。

ただし、横持ち運送を行っている陸送事業者の職域確保、内航フィーダー船が多くのバースに立ち寄る必要があり負担が増すこと等問題も指摘されており、実現に向けて克服しなければならない課題もあるが、まずスタートさせることが重要である。

なお、この問題については震災後、神戸港利用促進協議会において取り組まれ議論が進められた結果、昨年末に実施にあたっての具体的な条件案がまとまり、今年2月から港運労使の事前協議にかけられていたが、去る3月2日に最終承認

 

 

 

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