日本財団 図書館


され、既に同月4日に第一船が六甲アイランド公社バースに直付けし荷役を行ったところである。

今後とも、関係者一体となって取り組みを強化していくことが望まれる。

内外航連続バースの設置

長期的な課題としては、内外航連続バースの設置実現に向けて取り組んでいく必要がある。

内外航連続バースについて、アンケート調査結果では、港湾運送事業者船社・代理店の5割〜6割が「横持費用等のコスト削減につながる」とし、同じく3割〜4割が「内航フィーダー船への積替時間が短縮される」との意向を示しており、(内航船の外航バース直付け)と並んで重要な課題として指摘されている。

特にポートアイランドでは、内航フィーダーバースが1ヶ所(PFD-1)しかなく、しかも西側公社バース(PC-1〜PC-5)からは距離が相当離れており、また、東側公社バース(PC-14〜PC-17)にも隣接していないため、内外航間の積替えに時間がかかりドレージコストも高くついている現状がある。

また、神戸港では外船社のコンソーシアム再編に伴うバース共同利用が進み、遊休バースが発生しており、こうした遊休バースの活用も含み、内外航連続バースを実現することにより、内外航間の積替時間の短縮とコスト削減が可能となり、CTの運営効率化、さらには瀬戸内・北九州方面の内航フィーダー貨物の掘り起こしが期待できる。

なお、実現に際しては、岸壁、ガントリー等の使用料金の負担、陸送事業者の業域確保などに配慮が求められるところである。

公社コンテナバース運営の弾力化

さらに、特にポートアイランドでは、公共コンテナバースの絶対数が少なく不足しているとの港湾運送事業者の声も強く聞かれ、一方、新規バース整備に伴い空きバースが多く発生している現状があることから、将来的には公社バースにおいても、空きバースも含めて借受者以外の船社・港湾運送事業者が必要に応じ港湾荷役やヤードでの荷捌きができるよう、フレキシブルな公社バースの使用ができるようなターミナル運営の弾力化を図っていく必要がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION