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なお、従来からの縮尺に替わって、利用者のニーズを的確に表すためにデータの品質をより詳細に表現しようとする試みは、国際標準化の作業の中でも検討されている。ISO(国際標準化機構)では、以下のような項目があげられている。(表3-2参照)品質を評価するためには、必ず、品質100%のデータというものを定義し、それと現実のデータを比較する必要があるが、品質100%のデータ内容は、その利用目的に応じてきわめて多様である。そこで、ISOでは、データを作成するための製品仕様(Product Specification)を完全に満足する理想的なデータをもって、品質100%としている。すなわち、製品仕様は利用目的を完全に満たすように作成されていると考えられることから、それを品質評価のための基準として用いることを提案しているのである。

 

(i)完全性

製品仕様に定められたデータが、漏れや重複なくデータとして収集されているかいないかを示す。例えば、紙地図の数値化において、地図上に記載されている建物が落ちている場合があれば、それは完全性の点で問題がある

 

 

 

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