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(ii)論理整合性

製品仕様に定められた論理的なルールに適合しないデータがあるか否かを示す。例えば、家屋・建物データはすべて閉じた図形(ポリゴン)としてデータ化されなければならない製品仕様がうたわれているときに、閉じていない建物があれば、それは論理整合性の点で問題がある。

 

(iii)位置精度

位置精度は、製品仕様で定められた位置基準に対して、データがどの程度の位置ずれを有しているかを示す。例えば、建物の角の位置が、相対的に正しいと考えられる精密GPS測量の結果に比較して、どの程度ずれているかを示す。

 

(iv)属性精度

属性精度は、地物に付加された属性精度がどの程度正確かを示す。例えば、建物の所有者名称がどの程度正確かなどである。

 

(v)時間精度

時間精度は、データの取得年月日等の時間・時刻情報がどの程度正確であるかを示す。

 

なお、以上のような項目ではデータの品質が十分表現されないときは、新たな評価項目を追加することができる。

実際にデータ要求品質レベルを設定するには、地方公共団体において必要とされ人る品質水準を、可能な限り定量的に整理していくことが望まれる。

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あくまでも利用者ニーズに沿って各項目における品質レベルを設定していくことが基本である。その中で、データの位置精度に関しては、絶対精度・相対精度のどちらを問題とするのかを見極めていくこととなるが、この点に関しては、基準点

 

 

 

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