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そういったことを常に心掛け、こちら側から地域をどのようにするのかということを積極的に住民に問題提起し、そして住民の方々と共に考えていくということが大切です。また、一方では、分権によって具体的に何が変わっていくのかについて、わかりやすく住民の方々にかみ砕いた説明をするといった作業を通して、職員にも本当の意味での能力が備わってきます。こうした過程が積み重なり回転し、そしてそれが繰り返されていくことによって、地方分権、正確に言えば「地方主権」ということだと思いますが、それが現実の姿として見えてくるというふうに考えております。

 

篠崎

ありがとうございました。まだまだ議論をしたい点があるんですけど、予定の時間がまいりました。私のほうで議論のためにですね、かなり失礼な質問もいたしましたが、ご容赦願いたいと思います。やはり今までの話を聞いてみても、地域の運命というのは、地域の住民が自ら決定をして自分で切り拓いていかなければいけないというのが、地方分権の新しい時代の生き方であろうと思います。私、冒頭にですね、地方分権に対して自治体あるいは住民の盛り上がりが欠けているのではないかというふうに申し上げましたが、これについてはこれまでの議論を踏まえて撤回をいたします。地方分権を実質的に主体的に推進なさるのは、ここにお集まりの皆さま方、それから地方自治体議会の方々、そしてもともとは住民の一人ひとりの皆様方がですね、担っていくべき課題であろうというふうに思います。皆さま方の今後のご奮闘を期待いたします。ありがとうございました。

 

司会

どうもありがとうございました。コーディネーターそしてパネリストの皆さまには長時間にわたり、本当にありがとうございました。この後、主催者側からのご挨拶がございますので、皆さまこのままでお待ちくださいますように。それでは、コーデイネーターそしてパネリストの方々が下のお席に移りますので、今一度大きな拍手で皆様お迎えくださいませ。

 

 

 

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