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5. 承認された膨脹式救命いかだSSとは、MPAにより承認されたSSをいう。我々が承認する条件は、製造者のライセンスがあること、製造者の定める訓練を受けていること、いかだが型式承認品であること、IMOのガイドラインに沿っていることで、承認SSは13ヵ所ある。

6. 防火扉の試験は、実質的には船級協会が実施し、政府がこれを認めるという場合が多い。

7. 船舶の無線局免許はTAS(Telecommunication Authority of Singapore)の所掌であるが、合理化の観点から'97年4月より、無線設備の検査と安全無線電信証書の発給はMPAの所掌となっている。

8. GMDSSの適用拡大も含め、漁船に関する規則はPrimary Production Department-PPDが所掌することになっているが、実質的に漁船は殆どない。

 

[その他の質疑]

? ISMコードは、検査を委任している"9"の船級協会に委ね、適合証書、安全管理証書はそれぞれ別々の船級協会がパラレルに発給出来る。

? 国内のみを航行する船舶にはMPAが船舶検査証書を発給している。

? 検査の受検は、船主の選択によりMPA、船級協会のいずれでも受けることが出来る。

(再確認に対して)

? いかだSSへの立ち入りは、前述の承認のためのの現場チェックの時に最初に行い、その後は年に1〜2回実施する。

? いかだ用の火薬類の取締りはポリスデパートメント(警察)が武器と爆発物のライセンスを出す。少量なら店に保管も可能。大量になればマガジンが要る。マガジンはリースかレンタルかと思うが、よく分からない。

MPAは、火薬類を扱う事業場について警察のライセンスがあることをチェックする。

シンガポール島沖に、PSA所有の大きな爆発物保管倉庫がある。陸上にも保管庫があるが、大量の爆発物を一度には島内に持ち込めず、少量の場合でも商業警察(CISC0)に依頼して輸送時の警備が必要となる。

信号用火工品のについては、製造国の承認を認めている。

(日本の火薬類の検査試験について質問があり、型式承認制度と型式承認試験について概略説明した。また日本において、信号用火工品が生産国によって不良のケースがあった旨話したところ、シンガポールにおいても他国の承認品を断った例があるとのことであった。)

? PSCの要員として、専従者が1名、他の業務との兼務者が2名おり、これは船舶検査官9名とは別に配置されている。

 

 

 

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