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(2) 研究的モニタリングの推進のための提言

広い海を対象とした戦略的な研究モニタリングの実施にあたり、サポート体制の確立が強く望まれる。モニタリング方法も、衛星画像を用いる方法、様々なリモートセンシング技術を駆使する方法、海洋ブイによる方法、航行船舶を利用する方法、原子力潜水艦で深海を潜水する方法など多種多様な手法があり、システム的に組み合わせて行っていくことが極めて意義深い。

海洋環境研究、海洋技術開発を効率的に振興する一環として、当財団および当委員会ではボランティアシップの一層の推進を提言する。世界を航海する商船や貨物船、あるいは航空機に研究用のモニタリング装置を掲載し、海洋環境に関する情報収集を推進する社会的サポート体制の確立を強く要請するのである(図6-6)。定期航路上を行き来する客船の一室、あるいは、貨物船のコンテナ一個をモニタリングに活用し、基本的なデータを収集する仕組みづくりを目指し、船主、荷主、研究者、政策立案者ほか様々な事業者が協力して海洋環境に取り組むことが求める。

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