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自動的に探知するセンサーを組み込むことで全給餌行程をコンピューター管理することが可能であり、酸素供給もコンピューターによる自動管理方式を採用し、収容密度を高めることが可能となっている。しかし、本システムは装置導入の初期コストが高くなることと、管理ポイントの複雑さが伴うという欠点があり、今後さらなる研究開発が必要でもある。

(2)各種養殖方式の比較

北海道立工業技術センターの吉野氏が、オランダのウナギ養殖場の視察をもとに、ウナギにおける日本のハウス式養殖場との管理方法等の違いをまとめているので引用する。

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海産魚の場合も各種養殖方法による特徴や相違点が明らかになってきている。国際養殖産業会(JIFAS)がまとめた比較表をもとに、主要なポイントを整理したのが以下の表である。

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(註)上表中の最大収容密度や飼育容積当りの生産量及び斃死率の数値は、魚種や成長段階により当然ながら大きく変動する。また、循環式の数値はアトランティックサーモン等での実験結果を基にした理論値も含むので注意のこと。ここでは各種養殖方法を比較するために、敢えて特徴的な数値を取り上げたものである。

 

 

 

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