ブリ(ハマチ)市況は、平成7年は養殖物の大量入荷により、極端に低水準の相場となったが、平成8年の春先より産地の在庫量の少なさが顕在化し、価格は上昇に転じ、平均価格は養殖物で920円/?と前年比135%となった。平成8年の入荷減少は、平成6年の市況低迷をみた養殖業者が、モジャコの池入れに積極的でなく、また、7年春に導入された稚魚が、イリドウィルス等の感染により大量に斃死したことでによる。また、平成8年から平成9年にかけては、九州地区のモジャコ採捕量が極端に減少しており、養殖ブリの高値は続きそうである。