マダイの搬入は近年安定しており、価格面でも比較的浮き沈みが小さい魚種であるが、それでも養殖生産量の増加につれ、価格は低下傾向にある。平成8年の養殖物の平均単価は、1,153円/?と前年比97%となっている。マダイの場合、刺し身の他に焼き物としての需要があることが強みであるが、浜値では1,000円を割っており、生産者にとっては、もう一段の値上がりを期待するところであろう。

養殖カンパチの生産量は、ブリ養殖からの転換もあって、平成5年以降増加していたが、平成8年は前年比95%と減少した。これは、平成6年春に導入された稚魚の生残率が低かったためである。そのため、平成8年度の価格は平均1,624円/?と前年比113%となっている。

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