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内航船近代化のための実証試験事業報告書

 事業名 内航船近代化のための実証試験
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


電子海図の整備は運航技術に大きな影響を与えるものである。港内操船のための各種のアクチュエータの開発と普及、制御技術、安全評価技術や情報処理技術の発展に支えられた統合操船システムの開発等は運航技術の抜本的な変革への見通しを与えつつある。

 

内航船近代化の課題

内航海運の革新は実際の経済の枠組みの中で実現するものであり、上記の条件から考えると、先ず、基本的な目標として「経済的に成り立つ現実的な近代化船」が求められる。そのため、次のように今回の革新の課題を要約できる。

@総合性を持った性能設計が必要で、輸送サービス品質としての定時性を重視して、通常の推進効率とともに、荒天時の運航性能、港内操船性の向上を図る。

A現実のコスト構造へ着目し、生涯採算性を重視して、省力運航の可能性を追求するとともに、初期コストのみでなく、後の保守保全の容易な仕様とする。

B実現するためには構成要素の標準化を推進し、標準化、量産化、工場内製作比率の向上によるコスト削減をはかるとともに、その組み合わせできめ細かく要求仕様を満足させる必要がある。

C省力化が可能な運航システムを実現するために、船橋内はワンマンで運航可能な統合操船システム、MO仕様の機関室、操作が容易な係船システムを搭載する。

D船員問題に対処するために、人間の熟練に過度に依存しないで安全運航可能な操船支援システムを装備するとともに、居住環境の改善を図る。

ここで指摘した課題は、平成4年度から実施された「内航船の近代化に関する研究」の提言を、より現実的なものとし、建造の方法を含めて具体化しようとするものである。

 

(2) 内航船近代化の目標と基本仕様

今回の事業は船主と造船所の間で具体的に建造される499型内航船を用いて、多くの内航船に共通する機能の部分について、設備の近代化を達成し、その実績を実証することを目的とする。つまり、内航船の近代化を達成するために、ワンマン運航が可能なブリッジ、MOレベルでモジュール型の機関室、快適な居住区という、通常は船尾に配置されている共通的な機能部分について近代化を試みる。

船型主要目等の船体の主要部は建造する船の目的に応じて決定され、異なるけれども、ここで取り上げる機能部分は多くの船に共通して適用できるものである。また、各船毎の仕様の多様化に対応するために、要素機能の標準化という方法を採用し、組み合わせで機能仕様の選択幅を確保する方法を試みる。

 

 

 

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更新日: 2019年11月16日

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