A.統合操船ブリッジ
操船システム近代化の目標
?基本としては、港内、輻榛海域を含めてブリッジ内の操船のワンマン化に対応可能な仕様を目指すが、必要に応じてツーマンにも対応可能とする。
?支援システムと人間の相補的分担により、永年の経験が必要な操船者の熟練に過度に依存しないで操船可能で、従来以上の安全性が確保される。しかし、新しいシステムの理解と習熟については適切な訓練などの機会を配慮をする。
?アクチュエータとその制御方式を工夫し、荒天時の耐航性、港内での操船性を改善して、定時性等の向上を図る。
操船システムの基本仕様
?ワンマン化に対応する操縦室配置
ーケ所で必要な情報の入手と操作が可能な配置とする。
操船者の常駐位置から広い視界が確保できる配置とする。
広い窓にはワイパーを設置する。
?情報の加工と集約表示
DGPS、電子海図、レーダ情報を結合して、重畳表示する。
その他の操船情報もCRTべ一スに集約表示する。
?自動船位誘導技術
通過すべき位置の指定による自動船位誘導
(この機能により操作のタイミングを決める負担を軽減し、人間の負担集中を軽減する。)
?避航支援システム
船位誘導時代に対応して、衝突・座礁防止の判断に対する支援を導入する。
予定航路帯における衝突と座礁の危険度表示を行う。
予定航路上での障害物からの航過距離表示を行う。
音声を用いた危険の警告を行う。
?港内操船のジョイスティックシステム
離着桟時もブリッジ内のワンマン化に対応できる機能レベルを確保する。
船の運航目的に応じて、推進効率、港内操船性、耐航性を考慮したアクチュエータの組み合わせを選択する。
?エンジンモニター、リモートコントロール
機関室内MO化に対応して、フリッジからの監視と操作が可能とする。
?ワンマン化に対応する補助機能
操船者自身の事故や居眠りへの対応として、デッドマンアラーム機能を付ける。