指導の5つのポイント
●高齢者を“明日の自分”と考えて……常に敬老精神を忘れずに……
高齢者交通安全の原点は、高齢者に幸せな生活を送ってもらうことにあります。単に「高齢者事故を減らすため」とか「高齢者は危険だから」の考えでは逆効果を招くおそれもあります。
●子どもと高齢者を一緒にしない
ドライバーは、遠くからでも、「子どもだッ、危ない」と慎重に運転しますが高齢者は近づかないと、年格好がわかりません。
●高齢者の気持ちを逆なでしないで
「もう年だ、若い人にはかなわない」などの言葉とはうらはらに「いや、そんなことはない、まだ若い」という声が期待していることが少なくありません。
●高齢者の記憶力や理解にも差がある
・身近な例をあげて、具体的に、理解を深めるように。
・くり返し、指導内容を目や耳に入れて、高齢者の安全意識を呼びさます。
・要点をまとめ、簡潔な表現で高齢者にわかりやすく。
-頭ではなく、身体でおぼえることを忘れずに-
●高齢者の生きがいを盛りたてるように安全指導は、高齢者自らが生きがいを持ってもらうように
-押しつけや、高齢者だからという指導者の想像から一方通行にならないように-
3 訪問時の注意事項
高齢者世帯を訪問するときに、押し売りと間違えられたりするケースがあります。このため、最初の訪問のときは警察官や市の職員に同行してもらい、お互い顔見知りになってからは、母の会の会員だけで訪問することにしています。地域の実情に応じて方法を考えてください。また、訪問時にはチラシやパンフレット、または会員手作りのマスコットなどをプレゼントすることも「考えられます。市町村にはいろいろな高齢者福祉制度があり、高齢者の単身世帯を週に2回ぐらい訪問して、食事、洗濯の世話をしたりしています。高齢者世帯を訪問するときには、市町村の福祉課にも事前に連絡しておくのがいいでしよう。