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ッチには貨物の側壁位置における深さと中央の平坦部における深さが記入してあるため、この数値に基づいて貨物の斜面の高さを求めると、2〜5.5mであつた。スケッチは目視によるものであり、寸法は正確ではないので、貨物のパイルの形状については引き続き調査する必要がある。貨物のパイルのスロープの高さは、3,4,5m(斜面の傾斜角度35.5度)を想定する。船体傾斜角度としては、30度を想定する。

 

5.1.3.数値解析結果

 

貨物の見かけ密度は1,700kg/m3で一定とし、水分値と剪断抵抗角及び粘着力の関係として図4.4.5及び図4.4.6のグラフを用いて、荷崩れの数値解析を行った結果を図5.1.1及び図5.1.2に示す。図において横軸は一面剪断試験時、即ち最大粒径6.7mmの際の水分値であり、縦軸は臨界安全率である。これらの図より、貨物のパイルの高さが3,4,5mの場合、テウディエ鉱における水分値のクライテリアはそれぞれ30.6,30.3,30.0%、ゲベ鉱における水分値のクライテリアはそれぞれ34.9,34.5,34.0%であることが分かる。

 

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5.2. 試料の最大粒径に関する水分値クライテリアの換算

篩下試料の水分値及び篩上試料の水分値が与えられるものとして、これらの値から元の試料の水分値を求めるには、4.6.3節の(18)式を用いれば良い。元の試料の最大粒径を19mm、篩下試料の最大粒径を6.7mmとした場合と、元の試料の最大粒径を100mm、篩下試料の最大粒径を19mmとした場合について上記の式により水分値を換算すれば、一面剪断試験用試料の水分値のクライテリアを現場円錐貫入試験用試料の水分値のクライテリアに換算できる。その際、通過重量百分率と篩下試料の水分

 

 

 

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