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最終的に開発する現場試験法は、大型のペイローダ等の締め固め用具を必要とせず、乗組員でも実施できるものであることが望ましい。そのため解析方法は、常に実験の再現性確保に充分な締め固めが行えることを前提とせず、試料中に有意な間隙が残っても、可能な限りその影響を受けにくいものとすることも求められる。よって、データの解析に際しては、大きい値と小さい値の両方を除いて、残りの値の平均値を求めるといった方法も考慮する必要がある。こうしたデータの解析方法は色々と考えられるが、最終的な試験法では一つの試料に関する実験回数には限りがあること、また、円錐貫入力は装置によって定められた所定の値までしか計測できないことから、複雑な方法を用いても意味が無い。よって、実験結果を小さい順にならべ、実験回数を考慮し、何番目から何番目までのデータの平均値を求めるといった単純な方法にするのが現実的である。

 

3.5. 第3章の参考文献

(1)土質工学会編、「土質工学ハンドブック」、技報堂、1965

(2)土質工学会編、「土質試験法」、土質工学会、1969

 

 

 

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