2.2.IMO・DSC対応の検討
IMO対応委員会及び両部会において第3回IMO・DSC小委員会対応資料(付録2に示す。)を作成し、これに基づき審議検討した。主な意見等は次のとおりであった。
(1)危険物関係
? 炭素(不活性のもの)、クラス4.2、UN 1361個別スケジュールの適用除外規定の改正
(DSC3/3/1アルゼンチン):
○ チャコールの火災事故の原因は、冷却方法に原因がある。
? 喫煙用ガスライター(引火性のもの)、クラス2.1、UN1057個別スケジュールの容器 包装の一部追加提案(DSC 3/3/2アルゼンチン):
○ 現在の規定内容で提案主旨が解釈できる。
? IMDGコード総則17.5.4の改正提案(通風要件の改正)(DSC 3/3/3フィンランド):
○ 本提案は、防火関連事項であるので、要すればFPでも検討する必要がある。
? IMDGコード総則第13.1節付録及び第26節付録1の改正(DSC 3/3/4フィンランド)
○ この提案は、主官庁が許可した場合の改正手続きである。
? コンテナ船におけるコンテナ相互の隔離表(15.3.2)及びro-ro船における貨物輸送 ユニット相互の隔離表(15.4.2)のビジュアル化(DSC 3/3/5蘭)
○ オープントップコンテナ船の隔離表も同様にビジュアル化するべきである。
? その他の水反応可燃性物質(団体)、クラス4.3、UN3132の追加(DSC 3/3/6米)
○ この提案は、国連との整合上必要である。
? フレキシブルIBCs、内張りに関する要件(特別要件3)(DSC 3/3/7米国)
○ 粉末不漏性の定義が明確でない。
? 放射性核種クリプトン-79のA1値及びA2値の付録1への追加改正(DSC 3/3/8米国)
○ IAEAで議論をした後IMOにおいて検討すべきである。
? 少量危険物規定の改正(DSC 3/3/9米国)
○ 船積み書類上に正式品名に代えて「Dangerous goods limited quantity of class/classes」を使用することは、IMDGコード上は認められていない。輸送物に表示する正式品名の代わりに使用することのみ認められている。
? 個別スケジュール、クラス4.1、綿(乾性のもの)(DSC 3/3/10米国)
○ 綿花の積載方法等が、危険物船舶運送及び貯蔵規則本文中に記載されている。
? フェロシリコン、クラス4.3、UN1408の個別スケジュールへの免除規定の追加(DSC 3/3/11ノルウェー)
○ 国連小委員会へ特別規定223の適用を要請するべきである。