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アについてもアプリケーション・パッケージの導入を検討している。

これらアプリケーション・パッケージ利用の目的は、もちろん、開発システムの品質向上、開発期間の短縮、開発経費の低減化といったことにあるが、県においてはは、否応なしにその利用を進めていかなければならない状況になってきていると考える。

すなわち、ネットワーク化の進展に伴い、ほとんどの適用業務システムがLAN、WAN上で動くようになることが予想され、これらシステムは、ネットワークとのインターフェイスの確保やユーザーにとつて使い勝手の良いグラフィカルな操作環境の実現等、時代にマッチした新たなシステム要件への対応が必要となり、いきおいシステム自体が複雑となる。このため、もはや、自己開発、委託開発を問わず、個別のシステムをすべて一から独自開発することは、事実上不可能に近く、専用開発の部分に合わせ、それと、必要な機能を持ったアプリケーション・パッケージを最適に組み合わせ、カスタマイズし、全体のシステムを構成していくといった方法を取らざるを得なくなってきているからである。

 

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2-2 アプリケーション・パッケージ選定における体制について

 

愛知県においては、アプリケーション・パッケージ選定のための体制を特に定めているわけではないが、個別業務のシステム化に際して、多くの場合、次の方法がとられている。

先ず、業務を所管する担当部局が、システムの仕様を含む全体計画を企画・立案し、次に、部局内で検討委員会等を構成し、そこで、計画の妥当性など総合的な審議を行っている。

この段階で、システム仕様の中に具体的な利用アプリケーション・パッケージを示せるものについては示し、合わせてその可否についても判断している。

 

 

 

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