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パネルディスカッション

 

パネルディスカッション「東南アジアとの観光交流」

 

コーディネーター:阿部功(大阪薬科大学助教授)

パネリスト:ル・ゴック・ツ(ベトナム共和国在大阪総領事)

ルー・ゴーン(ミャンマー連邦大使館公使)

道明 昇(関西国際空港株式会社業務部長)

高崎邦子(日本交通公社関西広報室課長)

 

○阿部

では、早速始めさせていただきます。 きょうは関西国際空港とベトナム、ミャンマーという直行便が開設されたということを記念いたしまして、今後、日本、とりわけ関西とベトナム、ミャンマーの交流のあり方、ビジネス交流も含めた今後の交流のあり方、あるいはそれを推進するためのさまざまな課題というものをパネラーの皆様方にお話しいただきながら、会場からも活発なご意見をいただいてパネルディスカッションを進めていきたいと思います。

このパネルディスカッションのテーマは2本ぐらいの大きな柱があるのかなと思っております。 1つは、きょうせっかくお越しのミャンマー、ベトナムとの観光交流というものを具体的に進めていくために、どういうことが今求められているのかということでございます。そしてまた、観光交流を通じてどのような地域、あるいは両国の、日本とベトナム、日本とミャンマーとの経済的な発展とか、あるいは市民の交流というものを進めていくことができるのかというようなことがまず第1の柱かと思います。

もう1つは、このアジアとの交流というものを私たち関西がどう受けとめて、私たちの今後の将来の21世紀に向けて、どういうふうにこの交流を通じて、具体的には関西国際空港を使いながらということも含んでいるわけですが、地域の発展に役立てていくのかというような2つの柱を軸に問題を立ててみたいと思っております。

早速ながら、まずベトナム総領事のル・ゴック・ツさんに、自己紹介と、それからベトナムの観光の現状等についてご紹介をいただきとうございます。よろしくお願いします。

 

○ツ

皆様こんにちは。ゲストの皆様、そしてご出席の皆様、ル・ゴック・ツと申します。私が大阪の総領事を務めております。

大阪のベトナム領事館はことしの5月に開設したばかりであります。私がその第1回目の総領事として大阪に来たわけであります。

ご出席の皆様、私は今日、アジア太平洋観光交流センターに招待いただきまして光栄に思っております。この非常にすばらしい国際観光シンポジウムに出席させていただきますことを光栄に思っております。また、ベトナムの観光についてお話をさせていただくことを非常に感謝しております。

皆様ご存じのように、ベトナムは亜熱帯の地帯で、東南アジアの地域の中心に位置しております。内陸部の面積が33万1688平方キロメーターでありまして、大陸棚部分は70万平方キロメートルの面積を持っておりまして、そして人口は7000万人以上おります。国全体を上から下まで鳥のように飛んだ場合には、その全長は1650キロメーターでありますけれども、その海岸線は全長で3260キロメートルもあります。そして年間を通して平均22度から27度の

 

 

 

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