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シンポジウム

「芸術は人間の生命にどのように力を与えるか」

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◆島田誠(しまだまこと)

アート・エイド・神戸事務局長

 

■プロフィール

 

昭和17年11月14日 神戸須磨に生まれる

神戸市立西須磨小学校・神大付属明石中学校・神戸高校・神戸大学経営学部

昭和41年 三菱重工高砂製作所勤務をへて、昭和48年から現職

昭和53年 海文堂ギャラリーを開設

平成4年度 神戸市文化奨励賞受賞

 

神戸芸術文化会議常任委員・神戸モーツアルトクラブ会長

元町3丁目振興組合副理事長・公益信託「亀井純子文化基金」事務局長

みなと元町タウン協議会副会長・兵庫県被災者復興支援会議委員

 

著書 エッセイ集「無愛想な蝙蝠」(風来舎)

「神戸発 阪神大震災以後」(岩波新書・共著)

「阪神大震災と出版」(日本エディタースクール出版部・共著)

「神戸からの伝言」(東方出版・共著)

 

■要旨

 

アート・エイド・神戸の現場から

 

大震災から約lヶ月後に運動を立ち上げた

1.被災芸術家に見舞金を贈る

2.被災者を勇気づけ、励ますための音楽、美術、詩などの発表

 

4.芸術活動への支援

芸術によって神戸は救えるか

芸術による心の癒しとは

より深く感じ、より深く考え、より確かに見、そして挑戦する

文化とは人間の骨格とりわけ背骨、都市の背骨に他ならない

人が人らしくあり、生き生きと感動をもって暮らすことである

技術とは、温室の中で、風から守り、大雨から守り、寒さから守り、保護し、育ててゆくべき、ひよわな花ではない。自ら根を張り、芽を出していく生命力を持っている。

非日常の中で、アート・エイド・神戸の活動を通じて、関わるすべての人が癒された。

あのユーフォリア(至福感)は一時の夢、うたかたの幻であっても、記憶の中に止め、ときに芸術の力で一瞬にフラッシュバックしたい。

 

だが、芸術は本当の力を発揮しているのか。伝えているのか。

 

消費者から生活者へ。生活者から価値創造者へ。

 

新しい成熱時代を担うのは芸術文化の土壌に咲く産業、それに支えられる生活、その生活による生き生きとした人生以外にない。

 

 

 

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