日本財団 図書館


特別講演

「芸術とヘルスケア―喜び、怒り、痛み、そして癒しの芸術」

11/7

 

◆リン・ケイブル(Lynn Kable)

 

全米アート・イン・ヘルスケア学会名誉会長(アメリカ)

 

■プロフィープル

 

全米アート・イン・ヘルスケア学会名誉会長。ニューヨーク、株式会社ホスピタル・オーディエンスのプログラム開発部長を17年間勤め、そこで難病や障害のある大人と子供のアートプログラムや健康に関する一般への情報提供などを担当する。

アート・イン・ヘルスケア学会の第一線を退いてからはベラルース、最近ではポートランドでダンスプログラムを設立するなど、海外でも活躍している。ニューヨークでも引き続き、ホスピタル・オーディエンス、聖ルカ・ルーズベルト医療センターなどで活躍している。また、芸術とヘルスケアに関する環境についての講師としても著名で、さまざまな学会や会議で発表している。

 

■要旨

 

アート・イン・ヘルスケア学会の目的は、難病や障害のある人々、またその家族、見舞客、医師、看護婦、そして全てのヘルスケアに関わる人々に、芸術プログラムの大切さに関する知識を拡めることである。協会のプログラムの中には、建築デザイン、環境デザインに関するもの、また、絵画、文学、パフォーマンスなどを含む様々な芸術に関連するものがある。本講演では、それらの様々な芸術のプログラムの中で、難病や障害のある人々が、どのように自己表現を行い、芸術を通じてどのように喜び、怒り、痛み、癒しの感情を面に表すことが出来るようになるかの過程を事例を織り交ぜながら紹介する。たんぽぽの家の播磨氏はこれらの芸術のことを「私たちの心の森にこだまする芸術」と呼んでいる。また、これらの活動に関わり、患者や病院のスタッフ達のサポーターとして活躍している、ヘルスケア環境の中で働く芸術家たちについても紹介する。リン・ケイブルは、この講演を,通して障害や病気をもつ人々の生活の中に芸術活動を取り入れていくための道しるべ、また芸術家たちの自己表現のための道しるべを示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION