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(2)今後の対応

市の今後の対応方針を紹介しておく。

(「1995.1.17阪神・淡路大震災-西宮の記録-」)

ア.ボランティアの受入れ部局の決定。

イ.ボランティアを必要とする食糧供給部,避難部などに,ボランティアの担当者を決めておく。

ウ.避難所の管理者(校長等)により教員,市職員,ボランティアの役割分担や活用が異なったので,管理者以下の役割を明確にしたマニュアルを作成しておく。

エ.ボランティアの横断的な組織作りや,その運営を側面支援する。

オ.介護を要する避難者に対応するため,福祉ボランティアの在り方を検討する。

(今回の震災で本市は2次避難所を設けて,市職員である保健婦や介護ボランティア等を配置して当該事例に対応した)

カ.災害直後の初期活動が終息した後,第2次局面におけるボランティアの位置付け及び市の応援体制を考えておく。

キ.感謝状の贈呈等について検討する。

膨大な数の参加者に対する市の感謝の気持ちの伝え方について,効果的な方法を検討する。

ク.市外から参加したボランティア団体と社会福祉協議会等市内の既存のボランティア団体との調整,役割分担を図る。

 

災害ボランティアの推進方策についての市の考え方を紹介しておく。

(「1995.1.17阪神・淡路大震災-西宮の記録-」)

ボランティア活動は一定の節度のなかで,自由調達に活動させることにより,各団体の創意と工夫を促し,個性的な活動を育み,また,団体間の前向きな競争と市との連携により,被災地に最適のサービスが効率よく提供され,よって復旧・復興活動に効果的に寄与することができる。

したがって,災害時におけるボランティアの活用は,特に災害直後の初期活動においては行政が主導的立場にあるべきではあるが,第二次局面および平時においては,行政による過度な一律的な規制,保護は却ってボランティア活動の成育を妨げることになる恐れがあると考える。

 

(3)地域防災計画の修正

平成8年に地域防災計画を修正し,災害時には,災害対策本部のボランティア部を窓口として,ボランティアの受入れ及び配置,ボランティア団体との連絡調整を行うこととしている。

(西宮市地域防災計画)

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