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ウ 他都市消防(平成7年1月17日〜3月31日)

兵庫県知事の要請に基づき自治省消防庁では全国に応援出動を要請,北海道から鹿児島県まで456本部から延べ27,449人の応援をいただき,献身的な活躍をいただいている。

(平成7年1月中の応援状況)

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エ 消防広域応援

自治省消防庁の速やかな対応により,17日午後から夕刻にかけて,全国各地より続々と消防部隊が集結し始めた(第一先着は17日11時10分)。この結果,延焼拡大中の火勢は18日未明から鎮圧に向かい,同5時にはほぼ鎮圧することができた。

※(集結場所等)

オ  自衛隊 (1月23日迄)

活動内容は全て人命救助に投入した。この他ヘリコプターによる人員(傷病者)搬送,補給艦による水の搬送等の全般支援を受けた。

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カ 警察

発生当日より応援部隊も含め数千人規模の人員を投入し,救助活動に当たった。

キ その他の機関

この他民間ボランティア,地元企業の人員,資機材等の応援を受けた。

海外からの協力申し出もあった。

スイス,富山,の救助犬の応援があり,救助隊員等32名救助犬15頭が人命検索に加わり,11名を発見した。なお,フランス,イギリス,横須賀等の救助犬の応援については確認していない。

LPガス漏洩現場警戒については,大阪北港地区,四日市臨海地区,姫路臨海地区の共同防災組織からの部隊の応援と石油連盟から資材提供を受けた。

(12)り災状況調査

り災者に対し,早期にり災証明を発行するため,5日間の計画で火災及び倒壊による被害状況の調査を行う。

・火災調査 各消防署員及び他都市応援消防職員(約50名)により実施・倒壊調査 区役所及び消防署が合同で実施。

他都市税務職員及び消防職員等(計約170名)の協力を得た。

(対象棟数約270,000棟)

(13)避難勧告

ア 勧告の発令

39地区 約 75,000人

イ 勧告の理由

1月18日東灘区御影浜町のMCターミナルの液化プロパンガスの漏洩、その後1月19日以降は倒壊の恐れのある家屋、地滑りや土砂崩れの恐れのある箇所が次々と判明したため、各区の災害対策本部から避難勧告が相次いで出された。

※(プレスとタイアップした勧告)

 

 

 

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