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ロンドン・シンフォニエック 出演者 プロフィール

 

Dr.Peter WIEGOLD

ピーター・ヴァイゴルド(演奏家、作曲家)

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英国のほとんど全てのオーケストラやオペラでのワークショップ、ロンドン・シンフォニー・オーケストラやロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラに所属するプロ演奏家のためのトレーニングプログラム、世界各地での音楽の教育プログラムの指導などを通して、演奏家、作曲家としてだけでなく、音楽教育家としても高く評価されている。'94年には「童楽?U」のために来日、指導を行っている。また、英国におけるワークショップ形式による音楽教育の先駆者でもある。

10年間現代音楽グループ「ジェミニ」を指揮し、11年間ギルドホール・スクール・オブ・ミュージック&ドラマで教えてきた。現在はロンドン大学で作曲を指導しつつ、自らの作曲にもこれまで以上に力をいれている。現在委嘱作品として、ロイヤル・オペラ・ロンドン・シンフォニー・オーケストラほか数多く作曲中。インドネシアのジャワ島(民族音楽ガムランで有名)を訪れたり、インドのミュージシャンとツアーを行うなどアジア音楽に対しても興味を持つ。

 

John LUNN

ジョン・ラン(作曲家、ベースギター奏者)

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グラスゴー大学、マサチューセッツ工科大学で学ぶ。実験的音楽グループ「Man Jumping」設立当初のメンバーで、現代音楽とメディアのための音楽の両方の作曲家として経歴を積んできた。英国の主要なテレビ番組のための曲を数多く手がけている。

委嘱作品としてはサウス・バンクのメルトダウン音楽祭のための「Piano in Flat 7」'95年のエジンバラ音楽祭のための「A Tonic for the Dominant」また'97年のグラインドボーン音楽祭での若者達のためのオペラ「Misper」がある。同じく'97年カペラ・ノヴァのための新作である、マトリックス・アンサンブルのためのシアターピースが初演される。'98年にはロンドン・シンフォニッタのためのヴァイオリン協奏曲とリリック劇場のためのオペラの初演が予定されている。

'94年の「童楽?U」に作曲家、ベース奏者として参加した。

 

Matthew BARLEY

マシュウ・バーリイ(チェロ奏者)

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ロンドンのギルドホール・スクール、モスクワ音楽院で学び、卒業前の1年間は客員首席チェリストとしてロンドンの主要オーケストラやロンドン・シンフォニエッタとともに演奏した。ソリストとして国内外の主要な音楽祭はもちろん、ヨーロッパ全土、イスラエル、ロシア、日本で演奏している。'97年にはバッハと20世紀の音楽のCD録音を予定している。

彼の音楽活動は多岐にわたり、「カテドラル・チェロ・コンサート」、アフリカの音楽家やジャズ・シンガーとの活動のほか、'94年日本で行われた「童楽?U」など幅広い教育活動を行っている。'97年のリッチフィールド国際音楽院では即興や電子音楽、ダンサーや音楽家、地元の学校の10代の生徒達との共同制作による彼自身の作品が披露される。このような幅広い活動により、プリストルのセント・ジョージ・ブランドン・ビルで行われる“Perform”の芸術監督にも任命されている。

 

Fraser TRAINER

フレイザー・トレイナー(作曲家)

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ギルドホール・スクール、ハダスフィールド・ポリテクニックで学ぶ。ハダスフィールド在学中には作曲賞を受賞、ハダスフィールド現代音楽祭で“Three Cyclic Pieces for Oboe and Piano”が演奏された。ギルドホール在学中の'92年にはルトスワフスキ賞を受賞する。

ロンドン・シンフォニエッタでは教育プロジェクト・コーディネーターの任にあり、国内外における教育プログラムの責任者として活躍している。

'94年にはピーター・ヴァイゴルドとともに来日、「童楽?U」にてワークショップを行っている。

近作はBBCラジオで放送されたり、さまざまな楽団によって演奏されている。また、最近の委嘱作品としてはロンドン・シンフォニエッタと3グループの子ども達のための“True to Life”があり、'97年2月にロンドンのサウス・バンク・センターで初演された。

現在、ロンドン・シンフォニエッタの教育プログラムとしては、シュトックハウゼンの“Stimmung”とテクノロジーを基にしたワークショップを行っている。

 

John WALLACE

ジョン・ウァレス(トランペット奏者)

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卓越したテクニックを持つトランペット奏者として国際的な名声を得ている。その功績に対し、'95年の女王の誕生日に叙勲を受けた。フィルハーモニア管弦楽団で20年にわたり首席トランペット奏者を努めたあと、ソロ活動とブラス音楽と教育の発展のために'96年に結成したジョン・ウァレス・コレクションの活動に力を注いでいる。このアンサンブルは世界でも先駆的なプラス・グループとなった。ロンドン・シンフォニエッタでは10年以上首席トランペット奏者を努めている。

またムーティやラトル、シノーポリといった指揮者達との協奏曲の共演や多くの初演曲の演奏などを行っており、現存する主要なトランペットのための曲は全てレコーディングしている。マックスウェル・ディヴィスが彼のために書いた協奏曲は、'88年広島で、シノーポリ率いるフィルハーモニアとともに初演を行った。

'97年はプロムスヘの出演やレコーディングのほか、西及び南アフリカ、オーストラリア、アメリカの訪問、さらにエール大学出版から出される予定のトランペットの歴史と発展の本を執筆中。

 

David HOCKINGS

デイビッド・ホッキングス(打楽器奏者)

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フリーのパーカッショニスト及びティンパニストとして活躍中で、英国の全ての主要なオーケストラやアンサンブルで演奏している。ロンドン・シンフォニエッタとのつながりは長く、昨シーズンには首席パーカッショニストとなった。またシンフォニエッタの教育チームのレギュラーメンバーとして、常に熱心に取り組み、イギリスやドイツ各地でワークショップを行ってきた。最近の教育プロジェクトでは小学生、中学生と教師のための音楽とダンスのプロジェクト「Step!」に参加し、リズムや動きを通して、西洋のまた非西洋の打楽器の可能性を追求した。

現代音楽のレパートリーは広く、'88年マーク・ナイクラグによる新しいシアター・ピース“Through Roses”を国際的なアンサンブルの一員として演奏し、後にヨーロッパをまわって絶賛された。また彼はBBCシンフォニー・オーケストラの首席パーカッションもつとめ、このオーケストラでも教育プロジェクトを行っている。

 

 

 

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