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3.6.3 Salix-CASH

このシステムで使われる原材料は、成長の早いSalixを含んでいる。Salixは25年間以上(6農家)で1ヘクタール当たり乾燥状態で230トン(18.6MJ/kg)収穫できる。精製場所までの輸送距離には150kmである。CASHプロセスでは、年間少なくとも100,000トン(乾燥重量)の処理が必要である。そのプラントでは、廃水処理及び自身の動力、スチームプラントのリグニン燃料から出るバイオガスを使い、電気、スチームを作る。乾燥リグニンを多量に含む余剰残さは、団体燃料として販売される。エタノールはディーゼルエンジン燃料として全工程において使用される。

 

3.6.4 木材の残さ-CASH

本システムで使われた原材料は木材であり、林業や針葉樹の森林産業からのおがくずやチップ(実際上、木の皮を含まない木材)である。プラントまでの平均の輸送距離は150kmである。 CASHプロセスでは、年間少なくとも100,000トン(乾燥重量、19.2MJ/kg)の処理が必要である。そのプラントでは、廃水処理及び自身の動力、スチームプラントのリグニン燃料から出るバイオガスを使い、電気、スチームを作る。乾燥リグニンを多量に含む余剰残さは、固体燃料として販売される。エタノールはディーゼルエンジン燃料として全工程において使用される。

 

4 連鎖に関する要約-論議

 

計算は、上述の条件に基づき行われた。結果は、表1,2に要約され、図1,2、3に表されている。

 

4.1 高い増加率

耕作の問(製造プラントまでの輸送も含む)における、機械の中と造や人工肥料に対する化石燃料のエネルギー寄与(システムから製造されるエタノールに由来すると推定される自動車用燃料は除く)は、バイオマスに比べおおよそ7から35倍の増加率となる。この比率は、穀物の集約農業では最も)低く、粗放農業では最も高くなる。小規模システム(湿潤肥料)では、比率は化石燃料のみの人工肥料(約7)を使ったシステムより高くなる(約12)。しかし、前者は非常に限られた範囲でしか使えない。もし化石燃料が使われたら、比率は7から4に落ちたであろう。人工肥料及び機械エネルギー(及び自動車燃料)の使用が最も少ないSalixの耕作比率は約22である。

 

 

 

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